村山便り
- 村山内科・胃腸科(福岡天神)
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- 身体のむくみに要注意
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長い時間立ちっぱなしだったりしたときなどに両足がむくんで靴が窮屈になったり、朝起きたすぐに鏡で自分の顔を見たときにまぶたが腫れぼったくなることなどは誰もが経験したことがあると思います。
むくみの原因は様々ですが、その多くは皮膚と血管の間の組織に水分がたまることでおこります。
血管はゴムホースのようなものだと思われがちですが、実は目に見えない小さな穴がたくさんあいています。
立ちっぱなしや同じ姿勢で椅子に座りっぱなしだと足に血流がうっ滞し、血管の穴から血液の血漿と言われる成分がしみ出すことでむくみができます。このようなむくみには血流のうっ滞を防ぐのが効果的です。デスクワーク中でも時には椅子から立ち上がって足の屈伸運動をしたり歩いたりするのがいいでしょう。すわった状態から軽く足を前になげだし、ゆっくりつま先を上下させるような運動もふくらはぎの筋肉を動かし血流のうっ滞を改善する効果があり足のむくみ改善にいいと思います。
塩分の多い食事や飲酒を控えることやミネラルをたくさん含む野菜、果物を十分にとることを心がけるのも重要です。
注意が必要なのは病気が原因のむくみです。むくみの陰には心臓、肝臓、腎臓、甲状腺などの重大な病気が隠れていることがあります。発熱がある、息苦しさがある、目の白目が黄色く変色する(黄疸)などむくみ以外の症状がある場合はもちろんですが、むくみがなかなかよくならない場合やむくみが体の片側にだけ目立つ場合、全身にむくみがある場合などは医師に相談するようにしましょう。