
当院には福岡市在住の岩室順子(いわむろじゅんこ)さんが作ってくださったお人形が飾られています。松尾和則さん、セツ子さんご夫妻が毎月わざわざ当院にとどけてくださっています。いつもありがとうございます!
今月、待合室に飾られているのは、イソップ寓話「金の斧」に登場する女神さまと正直な木こりのお人形です。
女神さまの衣装は、水色の重ねのレースで、泉のきらめきを思わせるような透明感と繊細さが表現されていて、その美しさに見る人の心を澄ませてくれるような輝きを放っています。
一方、正直な木こりさんは金の斧を目の前にしていても、どこか恐縮しているような姿勢や表情が、彼の謙虚さを表現していて、見る人の心に優しく響きます。
泉のほとりで斧を差し出す場面が、まるで絵本の世界に入り込んだような気持になりますね。
女神さまとの出会いを経て、報われる誠実さ――そんな物語の余韻が、お人形の佇まいに宿っているようです。
今月のお人形は、「正直であることの美しさ」をそっと語りかけてくれる存在です。日々の生活に誠実な姿勢で向き合う方には、きっと共鳴するものがあるのではないでしょうか。
10月に入り、季節の移ろいに寄せて朝夕の風に秋の気配が感じられるようになりました。季節の変わり目は体調を崩しやすい時期でもありますので、どうぞご無理なさらず、温かくしてお過ごしください。 また、今年もインフルエンザの流行が予測されております。特に高齢の方や持病をお持ちの方、小さなお子さまがいらっしゃるご家庭では、感染予防がとても大切です。当院では、皆さまが安心して冬を迎えられるよう、インフルエンザ予防接種を実施しております。 接種についてのご相談もお気軽にお声がけください。
当院の待合室でお人形と過ごすひとときが、少しでも心安らぐ時間となりますように。
- 10月6日
- <今月のお人形紹介>












