秋は美味しいものがたくさん。食欲も旺盛になりがちですが、
胃もたれ、胸焼けに悩んでいる人はいませんか?
現代の日本では逆流性食道炎という病気が増加しています。
若い人にも多い病気で、最近テレビなどでもよく話題になっています。
逆流性食道炎とは本来胃の中で分泌される胃酸が食道に逆流することで起きる病気です。
胃の中は胃酸により胃が自己消化されないように粘液が多く出るようになっていますが、食道にはそのような仕組みがないため、胃酸が頻繁に食道に上がってくると食道の粘膜がただれて痛みや胸焼けなどの症状が出てくるのです。
痛み以外にも、胃もたれ、ゲップが多い、お腹が張る、食べたものが胸でつかえるなどの症状として出てくることもあります。
逆流性食道炎を予防するためには
1.お腹いっぱいになるまで食べ過ぎない
食べたものは胃の中で胃酸と混じり合いますが、お腹いっぱい食べるとそれが逆流しやすくなります。
2.食後横にならない
食後すぐに横になると胃酸と胃酸が混じった食べたのなどが逆流しやすくなります。夜遅い時間にご飯を食べてすぐベッドに入るのも同じ理由であまりよくありません。
3.お腹を締めるような服装は避ける。肥満のある人は体重を落とす。
きつい服装をすると胃が外から圧迫され胃内のものが逆流しやすくなります。また肥満の人は内蔵脂肪が胃を圧迫するのが逆流の原因となります。
4.アルコール、脂っこいもの、甘いものを避ける。
胃の中のものが十二指腸や小腸に送られるのが遅くなり、食べたものがいつまでも胃の中に残るため逆流の原因になります。
上記のような工夫でも症状が改善しない場合は胃酸を抑える薬などで治療を行います。
注意しなければいけないのは胃もたれ、胸焼けなどの原因は必ずしも逆流性食道炎に限らないということです。胃や十二指腸潰瘍、食道がん、胃がんなどで同様の症状が出ることもありますので、症状のある方はぜひ一度医師に相談しましょう。
- 9月17日
- <村山健康便り>