風邪もインフルエンザもウィルスが原因の感染症ですが、
風邪が鼻水、喉の痛み、咳などの症状にとどまることが多いのに比べ、
インフルエンザは風邪のような症状に加えて38度以上の高熱、
関節・筋肉痛、下痢などの全身症状を伴うのが特徴です。
特に乳幼児、高齢者、妊婦や心臓、肺、腎臓などの病気がある人、
糖尿病がある人などは肺炎や脳症などの重い合併症を引き起こす恐れがあるので
十分な対策が必要です。
予防接種は流行前に行いましょう。
ワクチンに即効性はなく、接種後2−3週経ってからしか十分な効果は見込めません。
またワクチンによりインフルエンザの重症化を抑えることは期待できますが、
インフルエンザにかかることを完全に防ぐことはできません。
当たり前のようですが、外出後にはしっかり手を洗う、
加湿器、ぬれタオルなどをつかって室内の乾燥を防ぐ、
しっかり栄養をとる、人ごみなどをさけるなどの予防が最も大切です。
医師はインフルエンザと診断すると必要に応じてタミフルなどの抗ウィルス薬を処方します。
薬は発症して48時間以内に使用開始することで高い効果を発揮します。
インフルエンザを疑われるような症状があるときは早めに医療機関を受診しましょう。
- 10月16日
- <村山健康便り>