熱中症は「日射病」と呼ぶ事がおおかったせいか、外で日光を直接浴びている人だけがなる病気と考えている人もいますが、暑い室内で熱中症になる場合もあります。
熱中症とは体温調節の仕組みがうまく働かなくなり、「脱水」と「高体温」が起きた状態をいいます。
真夏の屋外やボイラーなど熱を発するものの近くで作業、運動する場合はもちろん、湿度が高い日、急に暑くなった日、熱帯夜などが続く場合にも要注意です。節電も大事ですが、気温、湿度の高い日は暑くない程度にクーラーを使いましょう。また糖尿病、心臓病、甲状腺の病気などを持っている人、高齢者、体の調子が悪い、二日酔い、夏バテなどの人たちも体温調節がうまく働きにくいため脱水がおきやすく熱中症になりやすいと言えます。
熱中症の初期症状としてはめまい、こむら返りなどがあり、このような症状がある場合にはすぐに涼しいところで水分・塩分補給をしてください。
誰かがそばで見守りながら症状がよくならない、悪くなる場合には病院へ搬送する必要があります。より重症になってくると、頭痛、嘔吐、倦怠感、意識障害、けいれんなどの症状が出てくることがあり、命の危険も伴います。
予防は積極的な水分、塩分の補給です。大量の汗で水分も塩分も失った場合はのどの渇きを感じにくくなることがありますので、のどの渇きで水分をとるのではなく、時間を決めてまめに水分、塩分を補給するよう心がけましょう。
症状と重症度によりI度〜III度に分けられています。
I度:めまい(立ちくらみ)、こむら返り
II度:頭痛、吐き気、倦怠感、体に力が入らない
III度:意識障害(呼びかけや刺激への反応がおかしいなど)、けいれん、真直ぐに歩けない、高体温
I度の症状がある場合にはすぐに涼しいところで水分・塩分補給をしましょう。
誰かがそばで見守りながら症状がよくならない、悪くなる場合には病院へ搬送する必要があります。
熱中症は日常生活、運動、労働のなかで発生しており、地球温暖化やヒートアイランド現象などの高温化や人口の高齢化から今後ますます重要になってくると考えられます。
- 7月17日
- <村山健康便り>